~おとしものがたり~

私の「おとしもの箱…」

「 星の見えない時代に 」

月灯よりも
電灯の下にいることに
慣れてしまった 僕たちは 

満点の星空なんて 見ることは無くて
強く輝く 大きな星しか 見ることがない

毎日のように 流れてくる
世間という眩しさに 照らされて 
「自分」という名の 小さな星を
見失ていることにも 気づかずに

月灯よりも
電灯の下にいることに
僕たちは 慣れてしまったんだ

たとえ あなたという星が
どんなに小さく 儚くても
この空には 無数の星があることを
どうか 忘れないで いてほしい