~おとしものがたり~

私の「おとしもの箱…」

目次 (詩・散文)

《 生ある魂にレクイエムを 》

こころの声はからだに届かず からだの声はこころに届かず 魂は世界から 剥がれ落ちて 行き場を失い彷徨う霊魂たち レクイエム奏でる 琵琶法師 永遠に奏でられる弦の音 切らさぬように・・・ どうか彼らに四無量心(しむりょうしん)を・・・ 四無量心(しむりょ…

《 宿し 》

たった一切れのパンに宿る優しさのように 刃にも また 人の優しさは宿るのだろう たった1つの刃に宿る憎しみのように 一切れのパンにも人の憎しみが宿るのだろう 人の想いがそこかしこに宿るこの世界で 交わるもの 触れるもの 紡ぐもの綴るもの すべてに 優…

《 灯火のようなぬくもり 》

伸ばした手に触れる この風はキミが 遠いどこかで触れた風だと 握りしめて 胸にぬくもりを包む それでも幸せだから 穏やかでいられるから 少しの強がりと儚く白い息で悴む指をあたためる 理想ばかりが星のように降り注ぐこの街が恋う心を加速させる 凍てつく…

《 心月(こころづき) 》

月は満ちそして欠ける まん丸 満月 尖(とんが)り 三日月 日々 形を変え 廻ってゆき 時に雲に隠れてしまう 夜空に輝く美しい あの月は 人の心を教えてくれる

《 織り成す物語 》

断片的な 言葉の螺旋 紡ぐものがたり あなたの色に染めてみせてよ 筆をあなたのなかに 想像(せかい)のなかに 時を飛んで 行間を跳ね 色が舞って ふわり翼 瞬いて ひらり髪が揺れる あなたの自由を わたしの自由に 青と緑のこの「星」で

「 星屑の記憶 」

またひとつボクの夜空に星が輝く 星屑の記憶は遠く彼方から時を超え 懐かしさという光となってボクの心を照らしだす 思い出の欠片は星となり 今日もボクの夜空に消えることなく いつか灯火(いのち)が消えるその時に 満天の星空が瞼の裏に広がりますように・・・

《 揺れながら 》

どれだけの人の優しさを この地球(ほし)の優しさを 私は感じ取り生きてゆけるだろう 残酷でもあり儚くもあり 時に優しく美しくもあるこの世界にありながら どれだけの美しき世界を私は描き続けられるだろう 心はいつも心もとなく 揺れながら揺れながら

《 継繋 (つなつな)ぐ 》

繋いでゆく記憶昨日から今日へ 今日から明日へ 繋いでゆく記憶あなたから私へ 私からあなたへ 繋いでゆく記憶 命から命へ 手から手へ 心から心へ 想いだけは時を超え繋がってゆくそう 信じゆく たとえ うたかたの如きであろうとも

《 師全(しぜん) 》

感情が散らかり過ぎる僕は 太陽にあたたかさを 教えられ 月に穏やかさを 教えられ 水にやわらかさを 教えられ 火と土に強さと優しさを 教えられ 風に自由を教えられました

《なんとなく》

なんとなく 好きで なんとなく 惹かれる なんとな〜く なんとなく♪゛

《 灯台 》

さよならと言った言葉の宛先はいつかのわたしで もう2度と会わないだろう なんていう思いは 断崖にそびえ立つ灯台のようで 今もわたしに息づくことを 忘れてしまう 海上に浮かぶ 黒船ばかりを照らし出し 波止場へと導いてゆく

「君想う流星のナミダ」

秋過ぎて 少し明るい満月の冬 君は吐息のように 悴む手を そっとあたため白く儚く 夜空に溶けていった 満月と いつもより儚く光る星を見上げた 僕の頬に 一筋の煌めく流れ星

《 むすんで ひらいて 》

むすんで ひらいて手を合わせ目を閉じて むすんで ひらいて絡まりあってほどけて むすんで ひらいて握りしめて抱きしめて むすんで ひらいて1つになってとけあって むすんで ひらいてありがとうとさよならを むすんで ひらいて繰り返して生きてゆく

「淡い間(あわい)の美辞麗句」

夜と朝のあわい朝焼け 昼と夜のあわい夕焼け 善と悪のあわい人間 空と大地のあわい空気 地表と地上のあわいに揺らぐ影楼に 地球と宇宙のあわいに揺らぐオーロラ 儚く美しくうつろう 淡い あわい心に沁みる

《 草木花人年月 》

枯れゆく花に己を見 咲きゆく花に自身を重ね 種子となりて希望を残し 芽吹くそれらに希望を委ね 大切に 大切に 見守ってゆく

「 わたしの願いのこと 」

生きてくことをやめないで 死にすら意味はあるけれど 死さえも無駄にはしないけど やっぱり生きてて欲しいから どんなに わがまま 気ままでもどんなに 酷い あなたでもやっぱり生きてて欲しいから あなたは わたしのたいせつな いのち

「 愛のこと 」

愛が あなたを支えます愛は あなたを支えます いっぱいもらったその愛をいっぱい返せる 人であれ いっぱいもらったその愛をいっぱい与える 人であれ 愛は受け取り 与えるもの欲するよりも 感じるもの感じてそして 与えるもの ほんとの愛は そういうこころ 「…

「 人生の答えのこと 」

君が大きくなった時進む道に迷ったとききっと何か答えを求めるだろう そんな時のために 言葉を贈ります 「答え」というのは 人生の最後に出るもので人生とは 壮大な検証実験の連続だと私は思います人の目や言葉なんて気にせずにいろいろやってみなさい 私が…

「 生き方のこと 」

辛く キツい時理不尽や 裏切りにあった時人を恨んだり 命を絶ちたいと生きていれば この先 そんな出来事にあうかもしれません 川原の石は 川の流れにもまれながらぶつかりあい 傷ついて 傷ついて角がとれて まぁるくなる だからどうかあなたのこころも丸くて…

《 歩くということ 》

速さとか 距離とか 見た目とか歩いていると いつも周りが気になるけれど どうか あなたはあなたでいてください 歩いてしか いけない場所歩いてしか 見逃してしまうもの たくさんあるから 比べないで あなたはあなたの速度で歩けばいいのさ 誰も彼もが 人生の…

《 愚痴のこと 》

愚痴ひとつとってもね「それはその人のこころの叫びなんだ」と思えばね 少しはこころ穏やかに向き合えるかもしれないよ 愚痴を言う人はねたくさん抱え込んだものをねなんとかおろしたいだけなのよ 愚痴を聴くことはねやぱっり大変なことだけれどね相手を見な…

《 伝えること 》

言葉に 視線に 表情花に 香りに 詩食材に 皿に 料理 メールに 手紙に 電話文字に 絵に 本動画に アートに 演技 音楽に 歌に ダンスマジックに 筆に 鉛筆指輪に 写真に 服 無数にある中からあなたは誰に何で何を伝えますか?何でどうしたらより伝わりますか?…

《 私練(しれん)》

命を奪う 正義に命を守る 正義 勝てば官軍 負ければ賊軍大義名分を与えられた その手で あなたはいったい 何を成すのか私はいつも 試されている 身体中を蝕む黒いものから作られしその黒い銃弾と 心に刺さったそのナイフを与えられながら あなたはいったい …

《 若気 》

若さとは 時に憧れで 若さとは 時に狂気で 若さとは 時に希望で 若さとは 時に思い込みで 若さとは 時に死を引き寄せる 若さとは 時に現在で 若さとは 時に過去で 若さとは 時に美しく 若さとは 時に酷く愚かだ 若さとは 掴めない・・・

《 悲し 》

悲しい唄は 心に染みる悲しさは どこか静かで 憎しみや怒りが混じってしまうと静寂は切り裂かれる 純真で 純粋な悲しさ それだけなら・・・ 深く 深く 浸っているといつの間にか絶望に飲み込まれてしまう

《 絶希の望み 》

希望の光が眩しいなら 絶望を語ればいい 絶望の闇から 抜け出したければ希望の光を探せばいい 希望のゲーテに絶望のカフカ どちらも生き どちらの生も この世界の真理の欠片なのだから

「 僕等の世界 」

僕等が歩んできた世界少しこころが置き去りな世界 僕等が歩んできた世界少しこころを無視し過ぎた世界 僕等が歩んできた世界大事なものを犠牲にしてきた世界 犠牲なしでは生きられないならあなたは何を犠牲にしますか 命ですか お金ですか 時間ですか親です…

「 強く握られた拳 」

世界を呪って死んでいく人がいる 世界を憎んで死んでいく人がいる 世界に笑顔を見せて死んでいく人がいる 世界に光を残して死んでいく人がいる 強く握った拳のやり場を探しているその拳の行く末がきっとそこにつながっている その人の悲しみや苦しみの闘いを…

「 和國神話 」

神すらも 万能ではなく どんなものにも 宿りて八百万の神々が お生まれなさった 火の神は 水の神にはなれず水の神は 火の神になれぬ 土に雷 雨に風無数におられる神々も またこれに同じ 調和の和 和を以て 貴しとなすもえいずる 太陽の國 日の丸 「にほん」

「 儚消 」

降り注ぐ星々の光 過去 生きた証 それぞれの思いが形となって 未来へとつながれてゆく 忘れないで その一歩 忘れないで その言葉 忘れないで その想い 時間は多くを飲み込んで 世界は刻一刻とうつろう中で 想いもまた儚く うつろう