~おとしものがたり~

私の「おとしもの箱…」

《 愚痴のこと 》

愚痴ひとつとってもね
「それはその人のこころの叫びなんだ」と思えばね 
少しはこころ穏やかに向き合えるかもしれないよ

愚痴を言う人はね
たくさん
抱え込んだものをね
なんとかおろしたいだけなのよ

愚痴を聴くことはね
やぱっり大変なことだけれどね
相手を見ながら聴くとね
少しは相手の身になってあげれるかもしれないよ

愚痴を聴いてあげるとね
相手はね
少しすっきりするかもしれないよ

それでもね
やっぱりね
あなたには出来る限り 愚痴は言ってほしくないんだよ

あなたの
その口にはね
優しくて あたたかい言葉が似合うから

 

 

 

《 伝えること 》

言葉に 視線に 表情
花に 香りに 詩
食材に 皿に 料理

メールに 手紙に 電話
文字に 絵に 本
動画に アートに 演技

音楽に 歌に ダン
マジックに 筆に 鉛筆
指輪に 写真に 服

無数にある中から
あなたは誰に何で何を伝えますか?
何でどうしたらより伝わりますか?

優しい 想いを伝えてね
あたたかい こころで伝えてね

 

 

 

《 私練(しれん)》

命を奪う 正義に
命を守る 正義

勝てば官軍 負ければ賊軍
大義名分を与えられた その手で

あなたはいったい 何を成すのか
私はいつも 試されている

身体中を蝕む黒いものから作られし
その黒い銃弾と

心に刺さったそのナイフを与えられながら

あなたはいったい 何を成すのか
私はいつも 試されている

ナイフには ナイフを
銃弾には 銃弾を

たとえ善意の手が 払われようとも
わたしは決して返さない

 

《 若気 》

若さとは 時に憧れで

若さとは 時に狂気で

若さとは 時に希望で

若さとは 時に思い込みで

若さとは 時に死を引き寄せる

若さとは 時に現在で

若さとは 時に過去で

若さとは 時に美しく

若さとは 時に酷く愚かだ

若さとは 掴めない・・・

 

 

 

《 悲し 》


悲しい唄は 心に染みる
悲しさは どこか静かで

憎しみや怒りが混じってしまうと
静寂は切り裂かれる

純真で 純粋な悲しさ それだけなら・・・

深く 深く 浸っていると
いつの間にか絶望に飲み込まれてしまう

 

 

 

 

《 絶希の望み 》

希望の光が眩しいなら

絶望を語ればいい

絶望の闇から

抜け出したければ希望の光を探せばいい

希望のゲーテに絶望のカフカ

どちらも生き

どちらの生も

この世界の真理の欠片なのだから

 

 

「 僕等の世界 」

僕等が歩んできた世界
少しこころが置き去りな世界

僕等が歩んできた世界
少しこころを無視し過ぎた世界

僕等が歩んできた世界
大事なものを犠牲にしてきた世界

犠牲なしでは生きられない
ならあなたは何を犠牲にしますか

命ですか お金ですか 時間ですか
親ですか 子供ですか 他人ですか

僕等が歩んでゆく世界
こころとは 豊かさとは何か

僕等が歩んでゆく世界
それと向き合う世界

僕等が歩んでゆく世界
多くの人が健やかでいられる世界

とても小さな種火 消さないように 消さないように
とても小さな芽 大きく育って たくさん実れ
その種火の1つとして その芽の1つとして

生きてゆく